“ぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
22.0%
18.7%
16.5%
13.2%
7.7%
6.6%
2.2%
2.2%
2.2%
1.1%
如何1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
1.1%
野象1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女かれの岩穴のうちに何等かの暗い秘密をぞうしているので、の発覚を恐れてかかる兇行を企てたに相違ない。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何しろ、竹棒のてっぺんからぞうの足下までは七メートルもあるのですから、たとえ死なないまでも、大怪我おおけがをするにきまっています。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
それはまことによいおもひつきであると御賞おほめになつて、それからはつちつくつた人間にんげんなどのぞうはかそばうづめることになつたのだといふことです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
けれど淵辺には宮のおん目とお口がカッと開いて、せつな、自分の五ぞうぶりついて来そうな形相ぎょうそうに見えたのかもしれなかった。
去来の「秋」の次に凡兆の「ぞう」が現われるのと、凡兆の「秋」のあとに去来の「雑」が来るのとではやはりかなりちがった効果的特徴を示すであろう。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鯛のぞう黄金こがねいろくづ、歌へるいさな。
そのそば半襦袢はんじゅばん毛脛けずねの男たちが、養蚕ようさん用の円座えんざをさっさっと水に浸して勢いよく洗い立てる。からの高瀬舟が二、三ぞう
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
小面こおもてや若女やぞうの面などはわけても大好きでございます。でも鉄輪かなわの生成や、葵の上の泥眼でいがんや、黒塚に使う近江おうみ女などは、凄味すごみがありまして恐ろしゅうござります
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あいぞうと名のりつつ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
が、ぞうは皇族格である。足利も二代目の将軍になると、もうこんな思い上がりをやっていた。(三六・四・三)
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
登真院とうしんゐん ぞうぽん 遺骨一分之事
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八「今ほこにいたしそ如何ぞうすさな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
へい/\有難ありがたぞうじます、何卒どうぞ頂戴致ちやうだいいたしたいもので。姫「少々せう/\ひかへてや。「へい。あはてゝ一ぱい掻込かつこみ、何分なにぶん窮屈きうくつたまらぬからあはつて飛出とびだしたが、あま取急とりいそいだので莨入たばこいれ置忘おきわすれました。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
百姓はわりに合はん仕事やちうことは、ようかつてるが、そいでも地價がズン/\あがるさかい、知らん身代しんだいが三ぞう倍にも五層倍にもなつたアるちうて、みな喜んではつたが
「鱧の皮 他五篇」解説 (旧字旧仮名) / 宇野浩二(著)
併し色が生白なまつちらけて眉毛がチヨロけて眼尻が垂れ、ちつと失礼の云分だがやまと文庫の挿絵の槃特はんどくに何処かてゐた。第一いやな眼付をして生緩なまぬるくちかれるとぞうつと身震が出る。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
その二成の細君はぞうという家の女であったが、気ままで心のねじけたことは姑にわをかけていた。で、姑がもし頬をふくらまして怒ったふうを見せると、臧は大声で怒鳴った。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
しやく、男しやくろう政客、天文學博士はくし實業じつげう家など、藝苑げいえんでは一時てきに中村時ぞうや千早智さち子などもんでゐたし、シロタやトドロヰッチ夫人のピアノ彈奏だんそうを立ち聽きした事もあるし
旦那は、野象ぞうの穴へ落ちたとき、磁針ほうみをお壊しなすったので、わしらは、どっちへどう出たらこの森を抜けられるか、いま途方に暮れているでがす。そこへ、あのゴリラソコが教えてくれたでがすよ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)