“置忘”の読み方と例文
読み方割合
おきわす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友人(いうじん)曰(いはく)、我が親(した)しき者隣(となり)村へ夜話(よばなし)に往(ゆき)たる皈(かへ)るさ、途(みち)の傍(かたはら)に茶鐺(ちやがま)ありしが、頃しも夏の事也しゆゑ、農業(のうげふ)の人の置忘(おきわす)れたるならん、さるにても腹(はら)悪(あし)きものは拾(ひろ)ひ隠(かく)さん
……軒(のき)も門(かど)も傾(かたむ)いて、破廂(やれびさし)を漏(も)る月影(つきかげ)に掛棄(かけす)てた、杉(すぎ)の葉(は)が、現(げん)に梟(ふくろふ)の巣(す)のやうに、がさ/\と釣下(つりさが)つて、其(そ)の古(ふる)びた状(さま)は、大津繪(おほつゑ)の奴(やつこ)が置忘(おきわす)れた大鳥毛(おほとりげ)のやうにも見(み)える。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
置忘(おきわす)れ小用に立し中紛失(ふんじつ)仕まつりしにより諸所相搜(さが)し候へども一向に見當り申さず餘儀(よぎ)なく歸宅仕つりしところ其節私し妻の實母年回に付上新田村なる無量庵(むりやうあん)の大源和尚(だいげんをしやう)へ供養を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)