“置文”の読み方と例文
読み方割合
おきぶみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以てあたる所存ではおりまする。がただ一つ、兄上の胸底には、いまなお、鑁阿寺ばんなじ置文おきぶみが、お忘れなくあるのかないのか、それだけが
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄者あにじゃ。……思い出してください。直義は鑁阿寺ばんなじ置文おきぶみを今とて夢にも忘れてはおりません。兄者には、いつかあれを、お忘れではないのですか」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わが家には、家祖家時公の“置文おきぶみ”というものがあった。これは少弐しょうにの家の置文といってよかろう。護符ごふとして、大事に肌に持っているがよい」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)