“おきぶみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
置文100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの鑁阿寺ばんなじ置文おきぶみは、そのときから彼の青春を、或る未知数な日までの、氷の中に閉じこめてしまっていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見ると壇には、足利家先祖の仮位牌と、またとくに、高氏の祖父にあたる七代の人——鑁阿寺ばんなじに謎の置文おきぶみをのこして憤死した——例の家時の位牌がべつにまつられていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家祖家時の“鑁阿寺ばんなじ置文おきぶみ”も高氏の胸のふかいところで呼吸していたのではあるまいか。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)