“大怪我”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおけが80.0%
おほけが20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ、竹棒のてっぺんからぞうの足下までは七メートルもあるのですから、たとえ死なないまでも、大怪我おおけがをするにきまっています。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
彼は咄嗟とっさの場合ハッと片傍かたわきへ飛びのいたからよかったものの、しそうでなかったら、その物体に打たれて大怪我おおけがをしている所でした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大きなゐのししと大きなくまが、二疋共ひきとも引掻ひつかかれて、噛切かみきられて、大怪我おほけがをして死んで居るぢやありませんか。しかも二疋とも大きな石を腹の下に抑へて、頭を並べて死んで居るのです。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
家庭に病人でも出来たか、子供が大怪我おほけがでもしたか、婦人と子供ばかりを残して来た家庭に何か不吉ふきちな危難でも生じたかと、平生から余り呑気のんきでない神経質の男はにはかに心配でならなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)