“怪我人”の読み方と例文
読み方割合
けがにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪我人けがにんも多く出たし、死者も幾人かあったのに、それから一瞬の後は、めいめい職場にかえって、けろりとした工事場の広さであった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勘次かんじは一整骨醫せいこついもんくゞつてからは、世間せけんには這麽こんな怪我人けがにんかずるものだらうかとえず驚愕おどろき恐怖おそれとのねんあつせられてたが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白い手術着を着て駈けつけた医務部いむぶの連中も、形のない怪我人けがにんに対して、策のほどこしようも無く、皆と一緒に、まごまごしているだけだった。
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)