“怪我”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けが99.3%
あやまち0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小指に怪我けがをしてもすぐ蒼くなるくせに、女は、案外、残忍なことだの血を見ることに、男とは違った興味をそそられるものらしい。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「はい、はい」といいながら、お紋は光枝の怪我けがした脚にハンカチを結きつけようとしているのを見て、旦那様はさらに大きな声で
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
可哀想に、年老いたかたくなキャプテン深谷氏は、そうして我れと我が命を落すような怪我あやまちをしでかしたのではあるまいか。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
万一かれが身の上に、怪我あやまちはなきやと思ふものから。「かれ元より尋常なみなみの犬ならねば、無差むざ撲犬師いぬころしに打たれもせまじ。さるにても心元なや」ト、しきりに案じ煩ひつつ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)