大怪我おほけが)” の例文
大きなゐのししと大きなくまが、二疋共ひきとも引掻ひつかかれて、噛切かみきられて、大怪我おほけがをして死んで居るぢやありませんか。しかも二疋とも大きな石を腹の下に抑へて、頭を並べて死んで居るのです。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
家庭に病人でも出来たか、子供が大怪我おほけがでもしたか、婦人と子供ばかりを残して来た家庭に何か不吉ふきちな危難でも生じたかと、平生から余り呑気のんきでない神経質の男はにはかに心配でならなかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
貫一さんや、わしだ。とうにも訪ねたいのであつたが、何にしろ居所が全然さつぱり知れんので。一昨日おとつひふと聞出したから不取敢とりあへずかうして出向いたのだが、病気はどうかのう。何か、大怪我おほけがださうではないか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれど高い塀から飛んだので、大怪我おほけがをして居ると云ふことでした。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「はあ? 坂町で大怪我おほけがなすつて、病院へ入つたと云ふのは?」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)