“猪”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いのしし32.9%
しし28.5%
8.2%
ゐのしゝ5.7%
いのこ4.4%
しゝ4.4%
ゐのしし3.8%
じし2.5%
ちょ2.5%
1.9%
(他:8)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“猪”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語9.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
320x100
いのししと熊とが、まるっきり違った動物であるように、人間同志でも、まるっきり違った生きものである場合がたいへん多いと思います。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
ざざざ――と彼方の笹むらを、いのししの分けて来るように、かぶと鉢金はちがねだけが、笹波の中に、幾つとなく、近づいて来る。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しし? ――猪がれ申したか。たしかわたしの方が三歳みッつ上じゃったの、浪どん。昔から元気のよかかたじゃったがの」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
鳥類ならば一發の石鏃の爲にたほるることも有るべけれど、鹿しかししの如き獸類じうるゐは中々彼樣の法にて死すべきにあらず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「しなが鳥」は猪名いなにつづく枕詞で、しなが鳥即ち鳰鳥におどりが、居並いならぶのとが同音であるから、猪名の枕詞になった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
お浪ははや寝しすけが枕の方につい坐って、呼吸いきさえせぬようこれもまた静まりかえり居るさびしさ。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くつうらかへしてげた、げるとるとはやこと!……卷狩まきがりゐのしゝですな
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
繩をかけて、足の裏を見ると、丁度土踏つちふまずのあたりに、ほんの一寸五分ばかりの小さいゐのしゝ文身ほりものしてあつたのです。
まるで材木かいのこでも引っぱるように、熊手や鈎棒かぎぼうでわいわいと兵たちが許〓きょちょの体を大地に摺って連れて来たので、
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張飛は一度、市の辻へ帰った。そして昼間ひろげていたいのこの露店をしまい、猪の股や肉切り庖丁などをつとにくくって持つとまた馳けだした。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ――おのおの……畠山はたけやまうまではない、……しゝいだき、鹿しかをかつぐがごと大荷おほにのまゝ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また、ふねの、さながら白銀しろがねしゝけるがごとえたるも道理ことわりよ。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丘の所に大きなゐのしし一疋いつぴきの可愛い坊やと一緒にてゐました。おツ母さんは、坊やのせなかたたきながら、
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
大きなゐのししと大きなくまが、二疋共ひきとも引掻ひつかかれて、噛切かみきられて、大怪我おほけがをして死んで居るぢやありませんか。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
その時にカゴサカの王はクヌギに登つて御覽になると、大きな怒りじしが出てそのクヌギを掘つてカゴサカの王をいました。
おりから今度は仔牛ほどもある、荒れ狂った一頭の手負いじしが、氷の川を一刎ね刎ねて武兵衛目懸けて襲って来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「行こう。ど、どこへでも行くぞ……。ちょッ、猪牙舟ちょきか、かごか」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まことにわらうべきおちょかいです。
のはん、何んぞ用だツか。」と、若女將のお光は、〓物の香や酒の香の染み込んだらしい、醤油のやうな色をした竹格子の奧の板場から聲をかけた。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
秋の野のとこ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
清「お父様とっさまがお帰りだよ、おや/\あなたお一人でいけないからお手伝いがりましたか、いぬしゝでも打ちましたか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大方おほかたいぬしゝなか王様わうさま彼様あんな三角形さんかくなりかんむりて、まち
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と、前へのめるかと見た曲者は、これも恐ろしい腕利きで、クルリと立直つて、今度は正面からいのしゝ突きに、サツ、サツ
怒鳴どなつた。うちてきありとて、ぐにいのしゝごと飛込とびこまないのが、しかし色男いろをとこ身上しんしやうであるとおもへ。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あのウいぬしし。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで試みにぶたの毛で虫のひげをつッついたが、それでも動かなかったので少年はまた笑った。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
まして夏の日の峯とそばだち秋の夕の鱗とつらなり、あるは蝶と飛びゐのこと奔りて緩くもはやくも空行くが、おのれから為す業ならばこそ、皆風のさすことなるを何取り出でゝ憎むに足るべき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
――ウマノ刻ニ、アルジノ親シキ者、イノコノ肉卜酒トヲタズサエテ、オトナイ来ラン、ソノ人、東ヨリ来テ、コノ家ニ、悲シミヲモタラス。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)