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猪
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じし
ふりがな文庫
“
猪
(
じし
)” の例文
小藤次の期待は反対になって、雲霧は、暴れ
猪
(
じし
)
みたいに迫った。子を取り上げた小藤次は、かえって、その子が邪魔になって来た。
雲霧閻魔帳
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
癪に障る、野暮だ、と云う道学者に、ぐッと首根ッ子を
圧
(
おさ
)
えられて、(早瀬氏はこれがために、ちと手負
猪
(
じし
)
でごわりましてな。)
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その時にカゴサカの王はクヌギに登つて御覽になると、大きな怒り
猪
(
じし
)
が出てそのクヌギを掘つてカゴサカの王を
咋
(
く
)
いました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
おりから今度は仔牛ほどもある、荒れ狂った一頭の手負い
猪
(
じし
)
が、氷の川を一刎ね刎ねて武兵衛目懸けて襲って来た。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
手負い
猪
(
じし
)
に最後のとどめを刺す深い
陥穽
(
おとしあな
)
を用意して。その陥穽の底にはドキドキする剣を何本も植えつけて。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
もちろん、
赤痣
(
あかあざ
)
の若者も、吠えたり暴れたり、抵抗はしたが、二十余人の捕手に会ってはどうしようもない。手負い
猪
(
じし
)
のように東渓山の麓へと曳きずられていった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、小屋から手負い
猪
(
じし
)
のように、一人の男が飛び出して来た。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
思わず、彼が左の
肱
(
ひじ
)
で、眼をこすったせつな、これも手負い
猪
(
じし
)
となった藤五が
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“猪”の意味
《名詞》
(い、いのしし)主に野生である中型の哺乳類。豚の原種。
(出典:Wiktionary)
“猪(イノシシ)”の解説
イノシシ(日本語:猪・豬、英名:Wild boar、学名:Sus scrofa)は、鯨偶蹄目イノシシ科の動物の一種。本種を家畜化したものがブタである。
(出典:Wikipedia)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
“猪”を含む語句
野猪
一猪口
猪口
猪首
猪突
猪肉
赤猪子
猪武者
猪狩
猪口才
猪牙
猪牙舟
猪牙船
猪子
大猪
猪名野
猪八戒
猪苗代
豪猪
手負猪
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