“猪名野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いなぬ33.3%
ゐなぬ33.3%
ヰナヌ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しながどり猪名野いなぬれば有間山ありまやま夕霧ゆふぎりちぬ宿やどくして 〔巻七・一一四〇〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
高市黒人たけちのくろひとの歌に、「吾妹子に猪名野ゐなぬは見せつ名次山なすぎやまつぬの松原いつか示さむ」(巻三・二七九)があり、この歌より明快だが、却って通俗になって軽くひびく。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わぎも子に猪名野ヰナヌは見せつ。名次ナスキ山 ツヌの松原 いつかしめさむ(黒人——万葉巻三)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)