“手負猪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ておいじし60.0%
ておひじし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芹沢といえども剽悍無比(ひょうかんむひ)なる新撰組の頭(かしら)とまで立てられた男である、まして手負猪(ておいじし)の荒れ方である。敵は誰ともわからぬが、相手はそんなに多数ではない。
十人が二十人になり、三十人になり、最後には、飛道具や、さす又や、本職の捕物道具まで持出(もちだ)して、一人の余吾之介を、手負猪(ておいじし)でも扱うように取詰めたのです。
十字架観音 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
と扉(ドア)の外(そと)でひき呼吸(いき)に呟(つぶや)く聲(こゑ)、彈丸(だんぐわん)の如(ごと)く飛(と)んで行(ゆ)く音(おと)。忽(たちま)ち手負猪(ておひじし)の襲(おそ)ふやうな、殺氣(さつき)立(だ)つた跫音(あしおと)が犇々(ひし/\)と扉(ドア)に寄(よ)る。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
『糞ツ。』と許り、信吾は其手を払つて手負猪(ておひじし)の様な勢ひで昌作に組みつく。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)