“殺氣”の読み方と例文
新字:殺気
読み方割合
さつき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と扉(ドア)の外(そと)でひき呼吸(いき)に呟(つぶや)く聲(こゑ)、彈丸(だんぐわん)の如(ごと)く飛(と)んで行(ゆ)く音(おと)。忽(たちま)ち手負猪(ておひじし)の襲(おそ)ふやうな、殺氣(さつき)立(だ)つた跫音(あしおと)が犇々(ひし/\)と扉(ドア)に寄(よ)る。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
御米(およね)は小六(ころく)の憮然(ぶぜん)としてゐる姿(すがた)を見(み)て、それを時々(とき/″\)酒氣(しゆき)を帶(お)びて歸(かへ)つて來(く)る、何所(どこ)かに殺氣(さつき)を含(ふく)んだ、しかも何(なに)が癪(しやく)に障(さは)るんだか譯(わけ)が分(わか)らないでゐて甚(はなは)だ不平(ふへい)らしい小六(ころく)と比較(ひかく)すると
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
前(まへ)なる縁(えん)の障子(しやうじ)に掛(か)けた、十燭(しよく)と云(い)ふ電燈(でんとう)の明(あかり)の屆(とゞ)かない、昔(むかし)の行燈(あんどん)だと裏通(うらどほ)りに當(あた)る、背中(せなか)のあたり暗(くら)い所(ところ)で、蚊(か)がブーンと鳴(な)く……其(そ)の、陰氣(いんき)に、沈(しづ)んで、殺氣(さつき)を帶(お)びた樣子(やうす)は
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)