“猪肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし33.3%
いのしし16.7%
ししむら16.7%
ももんじい16.7%
やまくぢら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かと思えば、冬季の陣中、食物に困ったとき、かぶと鉢金はちがねなべとして、猪肉ししや山鳥をっては食ったという話などに、ひどく傾聴けいちょうしているのだった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かた肥りの、猪肉ししむらで、野葡萄のような瞳をもち、頬はてかてか赤く、髪はいつも、玉蜀黍とうもろこしの毛みたいに、結び放しときまっていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしが作さんと懇意になったのは、この月の初めに親方の使いで、猪肉ももんじいを少しばかり内証で買いに行ったときに、作さんは店に腰をかけていて、おたがいに二タ言三言挨拶したのが初めです。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
菊池容斎は寺納豆てらなつとう、藤田東湖は訥庵と同じやうに鰻の蒲焼、森春濤しゆんとう蚕豆そらまめ生方鼎斎うぶかたていさいはとろゝ汁、椿椿山つばきちんざん猪肉やまくぢら、藤森弘庵は鼠のやうに生米なまごめかじるのが好きで好きで溜らぬらしかつた。