“いのしし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.9%
野猪12.2%
1.2%
猪肉1.2%
貛猪1.2%
青札1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
峠越とうげごえの此の山路やまみちや、以前も旧道ふるみちで、余り道中の無かつたところを、汽車が通じてからは、ほとん廃駅はいえきに成つて、いのししおおかみも又戻つたと言はれる。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そういうカルタ遊びには兵士は切札きりふだなのである。その上、野猪いのししをやっつけるには猟人の知力と猟犬の力とを要するのが原則である。
母もいのしし年、私も亥年で、丁度二廻り違うのだから、四十四で世を去ったわけになる。
生い立ちの記 (新字新仮名) / 小山清(著)
いいえ、旅の人が喉が渇いて一つぐらい取って食べても、うちの方では泥棒の数に入れません。見張が要るのは貛猪いのしし、山あらし、土竜のるいです。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「私どものとこでお茶を召上がって、——それからまたお酒を買いにおやりになって、そのお代に青札いのししを一枚くださいましたよ。」