“ゐのしし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
野猪12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十日ばかりもつづけて村の山田をあらしに来た大ゐのししを、鳥右さんが矢で射殺したときと、渡り者の山伏が、村の柿の木から、七十八の柿の実をぬすんで逃げようとしたのを
鳥右ヱ門諸国をめぐる (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
なぜだといふと土瓶へ二度目の湯をさしたらすぐに草鞋を穿いたからである。山芋は佳味うまかつた。山芋の續きがゐのししへ移つた。清澄には猪が居る。猪は山芋が好きで見つけたら鼻のさきで掘つて仕舞ふ。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それは前髮姿の、良い男の杵太郎でなければならない筈ですが、何んと、南部駒なんぶごまのやうに強健で、天城山から生捕つた、野猪ゐのししのやうに野蠻やばんな八五郎ではありませんか。