“切札”の読み方と例文
読み方割合
きりふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思案に暮れた平次は、最後の切札きりふだほうりました。たった半刻、この家から皆川半之丞を追い出して、存分に調べてみたかったのです。
そういうカルタ遊びには兵士は切札きりふだなのである。その上、野猪いのししをやっつけるには猟人の知力と猟犬の力とを要するのが原則である。
もう道が無いのだ。何もないのだ。ぎりぎりの最後の切札きりふだではないか。とても、のんきにしては居られぬ。僕は、すっかり、まじめになってしまった。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)