“囓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かじ48.0%
32.0%
かぢ12.0%
かみ4.0%
くわ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も甚しいのは親のすねかじっている学生や部屋住の身分で畳付の駒下駄を足の先へつっかけて歩くような不所存者もあります。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
言いようのない憂鬱ゆううつが、しばしば絶望のどん底から感じられた。しかも狂犬のように執念深く、自分はこの問題にじりついていた。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「だんないわい、虫が好くのや、あれが喫むのでなうて、腹の虫が喫むのや。線香を食うたり、壁土や泥土ごろたかぢる子があるもんやが、それと同じこつちや。病や。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
つきたりと見れば数疋すひき猛犬つよいぬいちどに飛かゝりてかみつく。犬は人を力とし、人は犬を力としてころすもあり。此術はうつほ木にこもりたるにもする事也。
背後うしろからおえいの髷をくわえてうしろへ引倒して、花嫁の美くしゅうこってりとお粉粧しまいをした顔を馬がモリ/\ッと噛みましたから、これは全く馬が多助のあだを討ったようなものでございます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)