“囓付”の読み方と例文
読み方割合
かみつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
囓付かみつくように仰いました。その時、私は奥様と目を見合せて、言うに言われぬいやな気持になりましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お町も少しは安心いたしましたが、さりとて眠ることもならず、其の儘にしてること一日二日、いよ/\熊も囓付かみつく様子がありませんので大分気も落着きました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人と見たら囓付かみつくべき猛獣が、私の命を助けるとは此の上の恩誼おんぎはない、辱けない/\、さア熊よ、お前はもういから早く元の穴へお戻り、うか/\してると猟人かりゅうどのために撃たれるぞよ
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)