“恩誼”の読み方と例文
読み方割合
おんぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、譲吉が近藤夫人から受けた恩誼おんぎが、何んなに大きいかを知って居る彼女は、譲吉がその夜帰らぬ事に就いて何等の抗議をもしなかった。
大島が出来る話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかして神道しんとうが日本民族固有こゆう観念かんねんを代表するものならば、恩誼おんぎを知るは取りもなおさず日本民族の特長であると断言してよかろうと思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
再縁再度の不幸を想いては佐太郎の妻となるべき女をうらやみ、佐太郎の一方ならぬ恩誼おんぎを思いては、この家を出てまた報ゆるの時なきをかこち
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)