“恩怨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんえん95.0%
おんゑん5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加害者にも被害者にも恩怨おんえんにからまる感情のなかったことはいうまでもないからである。藤作はこのとき、すでに死を決していた。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
いつか詩人の会でたったいちどちらと顔を合せた事があるくらいのもので、個人的な恩怨おんえんは何も無かった筈でございますのに
男女同権 (新字新仮名) / 太宰治(著)
これはつとにクライストが「地震」の中にゑがいた現象である。いや、クライストはその上に地震後の興奮が静まるが早いか、もう一度平生の恩怨おんゑんおもむろに目ざめて来る恐しささへゑがいた。