“鳩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はと71.4%
あつ25.3%
ばと1.9%
ふたこゑどり0.6%
ダヴ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せっかく孝行こうこう子供こどもになろうとおもっても、おやのいなくなったのを、はといまでもくやしがっているのだそうです。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そうして、反絵の動かぬ一つの眼には、彼女の乳房ちぶさの高まりが、反耶の銅のつるぎに戯れるはとの頭のように微動するのが映っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
觀音樣にたどり着いたのは丁度巳刻よつ(十時)頃、二人は繪馬ゑまを眺めたり、はとに餌をやつたり、ざつと半刻ばかり待つて居ると——、
はだは白魚のようにきとおり、黒瞳こくとうは夢見るように大きく見開かれ、額にかかる捲毛まきげはとの胸毛のように柔らかであった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
彼は傷ついたはとのごとく、ややもすると狭心症の発作に悩まされがちなので、常住ポケットにジキタリスの小壜こびんを用意することを忘れなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日が暮れると、一應喜八の家へ引揚げて、平次と八五郎と三人、額をあつめましたが、斯うなると平次にもなか/\良い智慧が浮かばなかつたのです。
婦人室の前を過ぐる時、不図ふと室内を見入れたれば、寂々せき/\たる室の一隅の暖炉をようし首をあつめて物語る二人の美人。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
こうして、三傑が額をあつめて密談いよよたけなわにして、いつ果つべしとも見えない時分、次の間から、恐る恐る三太夫の声として、
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、乳人や女房たちが額をあつめて相談しながら溜息をついたり、それとなく人を出して捜索させたりしていることも珍しくなかった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彦兵衛が帰って来た。縁台を離れて藤吉も溝板の上にうずくまった。三人首をあつめて低声の話に移った。その話がすんだ時、
その時宮の前のれんじの木に、男山おとこやまのほうから山ばとが三羽飛んできてあやしい声で鳴きつつらい合いをはじめました。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
名残りの円蓋えんがい数珠じゅずかけばとが、
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
軍用ばとも方々へお使いをしました。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
たゞ嗚呼あゝ」とだけさけばっしゃい、たッた一言ひとことラヴとか、ダヴとか宣言おほせられい。