“鳩首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうしゅ93.8%
きうしゆ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帆村は、竹田博士の死体をちょっと覗いていただけで、間もなく鳩首きゅうしゅしている係官の傍を離れた。そして彼は、室内を改めてズーッと見廻したのであった。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところへ、何か道誉の打合せが来て、二将は、彼の待つ神社の横の幄舎あくしゃへかくれた。そして出発を目前にしながら、道誉を中心に、鳩首きゅうしゅ、時を移しているふうだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
扉をとざして鳩首きうしゆ密議する三個の人影を見る、目を閉ぢて沈黙する四十五六とも見えて和服せるは議長の浦和武平ぶへい、眉をげて咄々とつ/\のゝしる四十前後とおぼしき背広は幹事の松本常吉
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)