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鳩首
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きゅうしゅ
ふりがな文庫
“
鳩首
(
きゅうしゅ
)” の例文
帆村は、竹田博士の死体をちょっと覗いていただけで、間もなく
鳩首
(
きゅうしゅ
)
している係官の傍を離れた。そして彼は、室内を改めてズーッと見廻したのであった。
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ところへ、何か道誉の打合せが来て、二将は、彼の待つ神社の横の
幄舎
(
あくしゃ
)
へかくれた。そして出発を目前にしながら、道誉を中心に、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
、時を移しているふうだった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お父さんのところだろうと思って、書斎へ志すと、果して
鳩首
(
きゅうしゅ
)
談合中だった。
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して眼を光らせてうなずき合い、四方に
手廻
(
てまわ
)
しして同じ讃岐の国の大地主の長女、ことし十六のお人形のように美しい花嫁をもらってやったが、才兵衛は
祝言
(
しゅうげん
)
の日にも角力の乱れ髪のままで
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼らは一時間ほど探してから、三人
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して首をかしげ、晴れない顔付のままで公園から出ていった。
暗号の役割:烏啼天駆シリーズ・4
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
道誉の姿は、そこから百歩も彼方の、山寺の裏口らしい崩れ
築土
(
ついじ
)
の蔭に、
床几
(
しょうぎ
)
をすえ、民谷玄蕃、田子六郎左衛門などの、おもなる家臣と、何やら
鳩首
(
きゅうしゅ
)
している様子なのである。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私たち鬼夫婦は、その夜、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して小声で相談した。
畜犬談:―伊馬鵜平君に与える―
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
夜前、勝家は、自身の家臣たちを集めて、宿所で
鳩首
(
きゅうしゅ
)
談合して来たものだった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ダムダム珍は、例の巣窟に党員中の智恵者を集めて、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
協議を重ねていた。
獏鸚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一方、
政職
(
まさもと
)
の居室では、いまなお一族と老臣が
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して密談をこらしていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
係官は
鳩首
(
きゅうしゅ
)
協議した。
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その夜、またあくる日と、この面々は直義の
下御所
(
しもごしょ
)
に寄合って、どうしたら朝廷の難題をのがれうるか、また、尊氏を思い止まらすことができるか、直義を中心に、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
、談合の様子だった。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なにか、布陣図のようなものを囲んで謀議に
鳩首
(
きゅうしゅ
)
しているところだった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
信玄のいる帷幕には、彼の一族と甲山の星将とが半日も
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して、その人々が入り代り立代り出はいりしていた。陣外の馬匹までが、ここでは実にやかましいほど、
悍気
(
かんき
)
を立てていなないている。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
で、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
、氏郷の書翰を、廻覧しながら
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三名は
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して、軍議にふけった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳩首
(
きゅうしゅ
)
して、やがての後
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鳩
漢検準1級
部首:⿃
13画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“鳩首”で始まる語句
鳩首凝議
鳩首謀議