“幄舎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あくしゃ75.0%
パビリオン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の祖神の翁は、泣いていいか笑っていいか判らない気持にされながら、かがり火越しに幄舎あくしゃの方を観る。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ところへ、何か道誉の打合せが来て、二将は、彼の待つ神社の横の幄舎あくしゃへかくれた。そして出発を目前にしながら、道誉を中心に、鳩首きゅうしゅ、時を移しているふうだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海軍軍楽隊は西洋風の音楽をやり、別の幄舎パビリオンでは宮廷楽師達が、その特有の楽器を用いて、日本の音楽を奏していた。日本古有の音楽は、何と記叙してよいのか、全く見当がつかない。