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あくしゃ
ふりがな文庫
“あくしゃ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
幄舎
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幄舎
(逆引き)
山の祖神の翁は、泣いていいか笑っていいか判らない気持にされながら、かがり火越しに
幄舎
(
あくしゃ
)
の方を観る。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ところへ、何か道誉の打合せが来て、二将は、彼の待つ神社の横の
幄舎
(
あくしゃ
)
へかくれた。そして出発を目前にしながら、道誉を中心に、
鳩首
(
きゅうしゅ
)
、時を移しているふうだった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『前日、
幄舎
(
あくしゃ
)
を
建
(
た
)
てた
工匠
(
たくみ
)
どもが、
釘
(
くぎ
)
をこぼしていたものとみえ、釘を踏み抜いてしまったのだ。おれでも踏み抜けばよかったのに……あの
青毛
(
あお
)
が、
後脚
(
ともあし
)
の右の
蹄
(
ひづめ
)
で』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その夕は
相憎
(
あいにく
)
とこの麓の里で新粟を初めて嘗むる祭の日であり、娘の神の館は祭の
幄舎
(
あくしゃ
)
に宛てられていた。この祭には
諱忌
(
きき
)
のあるものは配偶さえ戸外へ避けしめる例であった。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
清盛は、
武者溜
(
むしゃだま
)
りとなっている
幄舎
(
あくしゃ
)
の横で、ふと、源ノ渡を見かけて、そうたずねた。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岳神の家は
幄舎
(
あくしゃ
)
に宛てられていた。
神楽
(
かぐら
)
の音が聞えて来る。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
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