“後脚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとあし81.0%
うしろあし9.5%
ともあし4.8%
とも4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い石が無遠慮にこう言うと、驢馬は長い耳でそれを立聞きして、癪にさえたらしく、いきなり後脚あとあしを上げて、そこらを蹴飛ばしました。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
葭簀よしずを分けるようにして入って行くのを、象の後脚うしろあしのところにしゃがんでいた重右衛門、首だけこちらへ捩向ねじむけて、眼の隅から上眼で睨め上げ、ふふん、と鼻で、笑った。
『乗りたいな。無性むしょうに、乗りたくなる。——乗り味のよさが思われてくるのだ。たまらない名馬ではある。あの後脚ともあしからさんずにかけての、からだづくりといったらない』
若駒の馳せ狂ひて、後脚とももて水を蹴るときは、飛沫高くほとばしり上れり。そのはやき運動を、畫かく人に見せばやとぞ覺ゆる。左の方なる原中に一道の烟の大なる柱の如くあがれるあり。