“あとあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後足46.8%
後脚27.4%
後肢21.0%
後趾3.2%
跡足1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くまは、後足あとあしで立ち上がったまま赤いランプの光におびえてか、つめをとぐねこのように、バリバリとそばの羽目板はめいたに爪をたてた。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
舌で舐めたり後脚あとあしで掻いたりする気持ちはおおよそ想像してみることができても尻尾の振りごこちや曲げごこちは夢想することもできない。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
はっとして眼をさますと、猿はなにごともなかったような顔で、後肢あとあしで首のうしろのところを掻いたりしている。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
外貌は似ているが二つは全然別種で、最も著しい差異は後趾あとあしの指の数が、ヤチムジは四本で他の一本は上の方に附いているに反して、マミムジは五本並びそろい、それも長くして猿に似ている。
狸とムジナ (新字新仮名) / 柳田国男(著)
駈出かけだしたりあるひ跡足あとあしでバタ/\やるやうなこともございました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)