“諱忌”の読み方と例文
読み方割合
きき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロシアではこの種の物語はいくらもあるが或る国事のために奔走した者が政府の諱忌ききに触れて牢屋にぶっこまれた。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その夕は相憎あいにくとこの麓の里で新粟を初めて嘗むる祭の日であり、娘の神の館は祭の幄舎あくしゃに宛てられていた。この祭には諱忌ききのあるものは配偶さえ戸外へ避けしめる例であった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)