“山鳩”の読み方と例文
読み方割合
やまばと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めは喉の奥で、低く山鳩やまばとの鳴くような声がもれ、それがくすくす笑いになり、こんどは声をあげて、顔を仰にしながら笑いだした。
ひとでなし (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
他の一方には、饒舌じょうぜつすずめのどを鳴らす山鳩やまばとや美声のつぐみが群がってる古木のある、古い修道院の庭の、日の照り渡った静寂さがたたえていた。
その最中、八幡宮の一隅にある、甲良大明神こうらだいみょうじんの前のたちばなの木に山鳩やまばとが三羽とんでくると、お互に食い殺し合って死んでしまった。