“橘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちばな94.8%
たちばなの3.9%
たちぱな1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも病人というものは初めには柑子こうじとか、たちばな梨子なし、柿などの類を食べるけれども、後には僅にお粥をもって命をつなぐようになる。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
がんの卵がほかからたくさん贈られてあったのを源氏は見て、蜜柑みかんたちばなの実を贈り物にするようにして卵をかごへ入れて玉鬘たまかずらへ贈った。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
姉か妹かは不明だがとにかく——河内国玉櫛たまくしノ庄たちばなの入道正遠ノじょ——と明記があり、それは信憑に足るものと、発表されているのである。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これも物語などにありて普通の歌に用いざる語を用いたるほかに何の珍しきこともあらぬなり。最後にたちばなの曙覧の『志濃夫廼舎しのぶのや歌集』を見て始めてその尋常の歌集に非ざるを知る。
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
昼は禁廷左近のたちぱなの下に茶を売る者あり、夜は三条の橋より内侍所ないしどころの燈火を望み得たとは、有名な話である。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)