“内侍所”の読み方と例文
読み方割合
ないしどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内侍所ないしどころに雨や月影が洩って、冬ともなれば、御衣ぎょいしろにすら事を欠くと、勿体なげに沙汰する下々の憂いもまことであろう。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼は禁廷左近のたちぱなの下に茶を売る者あり、夜は三条の橋より内侍所ないしどころの燈火を望み得たとは、有名な話である。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
神事が多くて内侍所ないしどころが繁忙をきわめる時節で、内侍以下の女官なども長官の尚侍の意見を自邸へ聞きに来たりすることで、派手はでに人の出入りの多くなった所に
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)