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猪
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しゝ
ふりがな文庫
“
猪
(
しゝ
)” の例文
案「狼は出ねえが、
蟒
(
うわばみ
)
や
猪
(
しゝ
)
が出まさア、なアに出ても
飛道具
(
とびどうぐ
)
ウ持っているから
大丈夫
(
でいじょうぶ
)
でござりやす、あんた方の荷物をお出しなせえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「山國で
猪
(
しゝ
)
や
狼
(
おほかみ
)
を捕る
虎挾
(
とらばさ
)
みといふ
罠
(
わな
)
に首を突つ込んで山猫のやうな顏をして、もがき
死
(
じに
)
に死んで居たのを、今朝になつて見付けましただ」
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猪
(
しゝ
)
が
飛出
(
とびだ
)
したやうに
又
(
また
)
驚
(
おどろ
)
いて、
彼
(
かれ
)
は
廣
(
ひろ
)
い
辻
(
つじ
)
に
一人
(
ひとり
)
立
(
た
)
つて、
店々
(
みせ/\
)
の
電燈
(
でんとう
)
の
數
(
かず
)
より
多
(
おほ
)
い、
大屋根
(
おほやね
)
の
石
(
いし
)
の
蒼白
(
あをじろ
)
い
數
(
かず
)
を
見
(
み
)
た。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
猪
(
しゝ
)
の出るのは五段目やとか、ありがた山の
時鳥
(
ほとゝぎす
)
とか、いづれあやめとひきぞわづらふとか、坊主まる儲けとか、出まかせな駄洒落を、年中繰返して居る。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
此少年は此等あたりに、冬になると出る
猪
(
しゝ
)
の話を面白く話して聞かせた。『大きいのはあれ位ありますぜ』かう言つて、谷の流れに架つて終日米を
舂
(
つ
)
いてゐる野碓の小屋を指し示した。
春雨にぬれた旅
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
と云ったが、脊中の刺青が
腫
(
は
)
れまして
猪
(
しゝ
)
が
滅茶
(
めっちゃ
)
になりましたから、直ぐ帰りに
刺青師
(
ほりものし
)
へ寄って熊に
刺
(
ほり
)
かえて貰い、これから
猪
(
い
)
の
熊
(
くま
)
の亥太郎と云われました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼處
(
かしこ
)
に、
遙
(
はるか
)
に、
湖
(
みづうみ
)
の
只中
(
たゞなか
)
なる
一點
(
いつてん
)
のモーターは、
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
に、たゞ
青瑪瑙
(
あをめなう
)
の
瓜
(
うり
)
の
泛
(
うか
)
べる
風情
(
ふぜい
)
がある。また、
行
(
ゆ
)
く
船
(
ふね
)
の、さながら
白銀
(
しろがね
)
の
猪
(
しゝ
)
の
驅
(
か
)
けるが
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えたるも
道理
(
ことわり
)
よ。
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
蓋
(
ふた
)
になつて居る腰張の中に、山國で、
猪
(
しゝ
)
や熊を捕る恐しい
虎挾
(
とらばさ
)
みといふ
罠
(
わな
)
を仕掛け、不心得な者が奧に積んである千兩箱に手を掛けると、上から虎挾みの齒が恐ろしい力で落ちて來て
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これを持って熊か
猪
(
しゝ
)
かは知らぬが殺して出よという、神様のお
告
(
つげ
)
か知らん、あゝ有難し有難し、いや
併
(
しか
)
し此の穴の深さは
何
(
ど
)
のくらいあるか知れぬ、
殊
(
こと
)
に
獣
(
けもの
)
も沢山いる様子ではあり
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
陰々
(
いん/\
)
たる
汀
(
みぎは
)
こそ
御占場
(
おうらなひば
)
と
称
(
しよう
)
するので——(
小船
(
こぶね
)
は
通
(
とほ
)
るさうである)——
画工
(
ゑかき
)
さんと
英雄
(
えいゆう
)
とは、そこへ——おのおの……
畠山
(
はたけやま
)
の
馬
(
うま
)
ではない、……
猪
(
しゝ
)
を
抱
(
いだ
)
き、
鹿
(
しか
)
をかつぐが
如
(
ごと
)
き
大荷
(
おほに
)
のまゝ
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殺したのは、武藝の心得のあるものだといふことだけはね。細身の短刀でたゞ突き上げただけぢや、あんな傷にはならないよ。下からゑぐり氣味に突いたのだ——ところが、お瀧の傷はたゞ
猪
(
しゝ
)
突きに眞つ直ぐに突いてゐる、——これはどういふわけだ
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“猪”の意味
《名詞》
(い、いのしし)主に野生である中型の哺乳類。豚の原種。
(出典:Wiktionary)
“猪(イノシシ)”の解説
イノシシ(日本語:猪・豬、英名:Wild boar、学名:Sus scrofa)は、鯨偶蹄目イノシシ科の動物の一種。本種を家畜化したものがブタである。
(出典:Wikipedia)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
“猪”を含む語句
野猪
一猪口
猪口
猪首
猪突
猪肉
赤猪子
猪武者
猪狩
猪口才
猪牙
猪牙舟
猪牙船
猪子
大猪
猪名野
猪八戒
猪苗代
豪猪
手負猪
...