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『春雨にぬれた旅』
ふりがな文庫
『
春雨にぬれた旅
(
はるさめにぬれたたび
)
』
志摩から伊勢、紀伊と旅して行つた時のことが第一に思ひ出される。其時、私は糸立を着て、草鞋を穿いて歩いて行つた。浜島から長島までの辛い長い山路、其処には桃の花の咲いてゐる畑もあれば、椿の花の緑葉の中に紅く簇つてゐる漁村もあつた。五ヶ所を通つた …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「文章世界 第六巻第五号」1911(明治44)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
閉
(
ふさ
)
猪
(
しゝ
)
贄
(
にへ
)
貼
(
つ
)
欹
(
そばた
)
沾
(
うるほ
)
蛙
(
かはづ
)
緑葉
(
みどりは
)
細
(
こまか
)
大塔
(
おほたふ
)
草鞋
(
わらぢ
)
畑
(
はた
)
剥
(
む
)
糸立
(
いとだて
)
簇
(
むらが
)
舂
(
つ
)
瀞
(
とろ
)
瀑
(
たき
)
本
(
もと
)
新宮
(
しんぐう
)
路伴
(
みちづ
)