“瀑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たき97.1%
ばく2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと一しよにたきのやうな雨も、いきなりどうどうと降り出したのです。杜子春はこの天変の中に、恐れ気もなく坐つてゐました。
杜子春 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
もうずんずんたきをのぼって行く。cascade だ。こんな広い平らな明るい瀑はありがたい。上へ行ったらもっと平らで明るいだらう。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
絶壁と緑樹が朝陽をさえぎって残りのやみが、地面を淡墨に漂う。だが、滝の岩頭には朝がきた。ばくは真っ白な飛沫をこまやかにちらして、大空を落下してくる。澄白と薄明の対照だ。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)