“鬚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひげ98.0%
あごひげ1.0%
びん0.5%
ヒゲ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先方はひげだらけの面をこっちに向けて、じっと見つめていることは確かだが、さて、なんらの敵意もなければ、害心も認められない。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
くちひげほおひげあごひげ、まるで銀の針金を植えつけたようで、なんのことはない神霊矢口渡しんれいやぐちのわたしの頓兵衛を見るようであった。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
向うの角からまがってきたかみしも姿のりっぱな武士……ぞうのような柔和な眼、しもぶくれの豊かな頬には、世の中と人間に対する深い理解と、経験のしわが刻まれ、びんにすこし白いものがまじって
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
属名の Tragopogon は Tragos(山羊ヤギ)pogon(ヒゲ)のギリシャ語から成ったもので、それはその長い冠毛の鬚に基づいて名づけたものであろう。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)