“白鬚橋”の読み方と例文
読み方割合
しらひげばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あっしは十時に店を閉めて、お由が留守だから久し振りでたまへ行って見る気になりました。今戸から橋場はしばをぬけて白鬚橋しらひげばしを渡ったんです。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
上流の小松島から橋場はしばへわたる渡船も大正の初めには早く白鬚橋しらひげばしがかけられて乗る人がなくなったので、現在では隅田川に浮ぶ渡船はどこを眺めても見られなくなった。
水のながれ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そこで彼らは白鬚橋しらひげばし下から三分の力漕をして大連湾まで行った。いつの間にかそこらの陸にはほんとの春が来ていた。傍の工場主のやしきらしい庭内では椿つばきの花がぱっと咲いていた。
競漕 (新字新仮名) / 久米正雄(著)