“痴話”の読み方と例文
読み方割合
ちわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……だんなえ。今、どすんといったのは、なんの音ですかえ。夜が明けてまで、痴話ちわ喧嘩のつづきじゃしようがありませんね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外記と馴染みそめたその当座は、自分たちの間にもそうしたおさない他愛ない痴話ちわ口説くぜつの繰り返されたことを思い出して、三年前の自分がそぞろに懐かしくなった。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小石川の切支丹屋敷きりしたんやしきに近い御家人崩れの福村の家では、福兄ふくにいとお絹とが、さしむかっての痴話ちわ
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)