“福兄”の読み方と例文
読み方割合
ふくにい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両国の女軽業師の楽屋へ来て、お角を待っている福兄ふくにいなるものは、御家人崩れの福村のことで、巣鴨の化物屋敷では、天晴あっぱれ神尾主膳の片腕でありました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あ、そうそう、福兄ふくにいさんが来て待っていました、今日はどうしても親方にお目にかかりたいが、いつ帰るだろう、帰るまでまっているとおっしゃいました」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小石川の切支丹屋敷きりしたんやしきに近い御家人崩れの福村の家では、福兄ふくにいとお絹とが、さしむかっての痴話ちわ
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)