“福音”の読み方と例文
読み方割合
ふくいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近来一部の政治家と新聞記者とは各自党派の勢力を張らんがために、これらの裏長屋にまで人権問題の福音ふくいんいようとあせり立っている。
そういう時代に、博文館から日本文字全書、温知おんち叢書、帝国文庫などの翻刻物を出してくれたのは、われわれに取って一種の福音ふくいんであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小山はおもむろに席に就き「中川君、非常に面倒で大きに弱ったがやっと今日らちいたよ」とこの一語は天の福音ふくいんとしてお登和嬢の耳に響きぬ。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)