“福良”の読み方と例文
読み方割合
ふくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば、熊谷直実が、敦盛あつもりのかたみを、淡路の福良ふくらにある父経盛の許へ届けてやったという話なども、ありそうなことに考えられる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから海岸でも山の中でも水流の屈曲によって造ったやや広い平地で、従って耕作居住に適した所をふくれるという意味から福良ふくらといっている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今でも洲本から福良ふくらへかよう街道のほとりの市村と云う村へ行けば、人形の座が七座ほどある。昔はそこに三十六座もあったくらいで、俗にその村を人形村と呼んでいる。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)