“敦盛”の読み方と例文
読み方割合
あつもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば、熊谷直実が、敦盛あつもりのかたみを、淡路の福良ふくらにある父経盛の許へ届けてやったという話なども、ありそうなことに考えられる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
京都五条の橋の西の御影堂が本家で、敦盛あつもり後室こうしつが落飾して尼になり、阿古屋扇あこやおうぎを折って売り出したのが、いまに伝わっているといわれていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ここまでくるとやっと馴染なじみがある。無官の太夫なら敦盛あつもりという美しい平家の若武者で、大概の人が芝居や浄るりや、あるいは稗史はいしでよく知っている。