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猪
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ゐのしゝ
ふりがな文庫
“
猪
(
ゐのしゝ
)” の例文
『
猪
(
ゐのしゝ
)
の
牙
(
きば
)
で
拵
(
こさ
)
へました、ほんに
佳
(
い
)
い
采
(
さい
)
でござります、
御覧
(
ごらう
)
じまし。』と
莞爾々々
(
にこ/\
)
しながら、
掌
(
てのひら
)
を
反
(
そ
)
らして
載
(
の
)
せた
処
(
ところ
)
を、
二人
(
ふたり
)
で
一個
(
ひとつ
)
づゝ
取
(
と
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
繩をかけて、足の裏を見ると、丁度
土踏
(
つちふ
)
まずのあたりに、ほんの一寸五分ばかりの小さい
猪
(
ゐのしゝ
)
が
文身
(
ほりもの
)
してあつたのです。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから
推
(
お
)
して
石器時代
(
せつきじだい
)
の
人間
(
にんげん
)
は
貝
(
かひ
)
や
魚
(
さかな
)
の
他
(
ほか
)
に、
主
(
おも
)
に
猪
(
ゐのしゝ
)
だとか
鹿
(
しか
)
だとかを
狩
(
か
)
りして
食料
(
しよくりよう
)
にしてゐたことが
知
(
し
)
られます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そこには
猪
(
ゐのしゝ
)
に
衝
(
つ
)
かれて死すべき者が、
貨幣
(
かね
)
の
模擬
(
まがへ
)
を造りつゝ、センナの
邊
(
ほとり
)
に
齎
(
もたら
)
すところの
患
(
うれへ
)
見ゆべし 一一八—一二〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
猪
(
ゐのしゝ
)
の
牙
(
きば
)
は
犬齒
(
けんし
)
の
發達
(
はつたつ
)
したもので、この
牙
(
きば
)
で
獲物
(
えもの
)
を
引
(
ひ
)
っかけたり、
敵
(
てき
)
を
防
(
ふせ
)
いだりします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
藁屑と泥にまみれてぼやきつゝ
猪
(
ゐのしゝ
)
の口うごめきあさる
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
巳之吉の蛇が腹に卷き付いて居るのを
推
(
お
)
して、亥太郎の
猪
(
ゐのしゝ
)
は足の裏にあるに相違ないといふ結論に到達したのでした。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
根
(
ね
)
を
拔
(
ぬ
)
いてストンと
貴女
(
あなた
)
、
靴
(
くつ
)
の
裏
(
うら
)
を
飜
(
かへ
)
して
遁
(
に
)
げた、
遁
(
に
)
げると
成
(
な
)
ると
疾
(
はや
)
い
事
(
こと
)
!……
卷狩
(
まきがり
)
へ
出
(
で
)
る
猪
(
ゐのしゝ
)
ですな、
踏留
(
ふみと
)
まつた
學生
(
がくせい
)
を
突退
(
つきの
)
けて、
眞暗
(
まつくら
)
三寶
(
さんばう
)
に
眞先
(
まつさき
)
へ
素飛
(
すつと
)
びました。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
馬
(
うま
)
の
他
(
ほか
)
動物
(
どうぶつ
)
の
像
(
ぞう
)
には、
牛
(
うし
)
だとか
猿
(
さる
)
だとか
猪
(
ゐのしゝ
)
だとか、また
鴨
(
かも
)
や
鷄
(
にはとり
)
などもあり、なか/\
面白
(
おもしろ
)
いです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
獵師などが山狩の時持つて行くやつ、重くて物凄くて、
猪
(
ゐのしゝ
)
などを一と突きする道具、これで
頸動脈
(
けいどうみやく
)
をやられては、獰猛極まる銀之助も、一とたまりも無かつたでせう。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
、お
浦
(
うら
)
が
唇
(
くちびる
)
を
開
(
ひら
)
いて、
僧
(
そう
)
の
手
(
て
)
に
落
(
おと
)
したと
云
(
い
)
ふ、
猪
(
ゐのしゝ
)
の
牙
(
きば
)
の
采
(
さい
)
を
自分
(
じぶん
)
の
口
(
くち
)
に
含
(
ふく
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから、これら
骨角器
(
こつかくき
)
によつて
獸
(
けだもの
)
の
種類
(
しゆるい
)
を
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
ますと、たいてい
猪
(
ゐのしゝ
)
と
鹿
(
しか
)
のものであることがわかり、また
貝塚
(
かひづか
)
から
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る
骨
(
ほね
)
や
角
(
つの
)
の
類
(
るい
)
を
見
(
み
)
ても、やはり
猪
(
ゐのしゝ
)
や
鹿
(
しか
)
が
主
(
おも
)
なるものであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
これだけは
確
(
たし
)
かで御座います、十二支組の殘黨で、生き殘つて居るのが、鼠の文身をして居るお珊と、蛇の文身をして居る
巳之吉
(
みのきち
)
と、
猪
(
ゐのしゝ
)
の文身をして居る
亥太郎
(
ゐたらう
)
と三人だけですが、その三人が
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
猪
(
ゐのしゝ
)
や
鮪
(
まぐろ
)
へ出刄庖丁を抛つた話は聞かないな、ハツハツハツ」
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“猪”の意味
《名詞》
(い、いのしし)主に野生である中型の哺乳類。豚の原種。
(出典:Wiktionary)
“猪(イノシシ)”の解説
イノシシ(日本語:猪・豬、英名:Wild boar、学名:Sus scrofa)は、鯨偶蹄目イノシシ科の動物の一種。本種を家畜化したものがブタである。
(出典:Wikipedia)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
“猪”を含む語句
野猪
一猪口
猪口
猪首
猪突
猪肉
赤猪子
猪武者
猪狩
猪口才
猪牙
猪牙舟
猪牙船
猪子
大猪
猪名野
猪八戒
猪苗代
豪猪
手負猪
...