“貨幣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かね33.3%
かへい22.2%
くわへい22.2%
おかね5.6%
ちんから5.6%
もの5.6%
ダラ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ちかしこにロメーナとてわがバッティスタのかたある貨幣かね模擬まがひを造り、そのため燒かれし身を世に殘すにいたれる處あり 七三—七五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
日月じつげつボール一ぽん二十せんわずにやってみようというなら五せん、うまくやれば、外国がいこくふる切手きってでも、貨幣かへいでも、紫水晶むらさきずいしょうでも、なんでもあげます……。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
是等は玩弄品ぐわんろうひんか裝飾品か貨幣くわへいの如き用を爲せしもの容易ようゐ考定かうていする事能はずと雖も、石鏃せきぞく本來の用及ひ主要しゆゑうの用は、此所にかかげたる名稱めいせう意味いみする通り
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
それはみんな亜米利加アメリカ貨幣おかねだったけど、主人は大ニコニコで私の頭を撫で
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もしえ、あのれさッしゃるおひとは、澤山々々たんと/\貨幣ちんからにありつきますぞや。
厚さ五分に幅一寸、長さ二寸という大きな貨幣もので、持ち重りするほど重かった。そうして昨日きのう鋳たかのように、ひどくいい色に輝いていた。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
トムは、ポケットをさぐって、真鍮しんちゅう貨幣ダラを出してみせた。貨幣の両面には、淫媚いんびな清国人の笑い顔がポンチ絵風に浮かしてあった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)