“かへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寡兵44.4%
花瓶25.0%
貨幣11.1%
嘉平8.3%
加平5.6%
花柄2.8%
華瓶2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まさに秋とて匈奴きょうどの馬は肥え、寡兵かへいをもってしては、騎馬戦を得意とする彼らの鋭鋒えいほうにはいささか当たりがたい。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
花屋へ這入って、大きな白百合しろゆりの花を沢山買って、それを提げて、宅へ帰った。花はれたまま、二つの花瓶かへいに分けてした。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
村の銀行ぎんこう金庫きんこからも、ちょうど片手かたてでつかめるほどの金貨きんかと、紙できちんといた貨幣かへいとが、ふいに空中くうちゅういあがり、おどろく行員こういんをしりに、ふわふわとんで銀行ぎんこうをでてゆき
参宮帰りに海賊船に乗ったのは豊橋某町の山村と云う豪家ごうかの親子で、父親は嘉平かへいと云い忰は嘉市かいちと云っていた。
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
加平かへいは道に出ていって、南をみたり北をみたりして「パンクのくる」のを待つのだった。
空気ポンプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
いいえ心配しんぱいありません。酒があんなに湧きあがり波を立てたりうずになったり花弁かべんをあふれてながれてもあのチュウリップのみどり花柄かへい一寸ちょっともゆらぎはしないのです。さあも一つおやりなさい。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
帳台の四方のとばりを皆上げて、後ろのほうに法華経ほけきょう曼陀羅まんだらを掛け、銀の華瓶かへいに高く立華りっかをあざやかにして供えてあった。仏前の名香みょうこうには支那の百歩香ひゃくぶこうがたかれてある。
源氏物語:38 鈴虫 (新字新仮名) / 紫式部(著)