貨幣かへい)” の例文
日月じつげつボール一ぽん二十せんわずにやってみようというなら五せん、うまくやれば、外国がいこくふる切手きってでも、貨幣かへいでも、紫水晶むらさきずいしょうでも、なんでもあげます……。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
村の銀行ぎんこう金庫きんこからも、ちょうど片手かたてでつかめるほどの金貨きんかと、紙できちんといた貨幣かへいとが、ふいに空中くうちゅういあがり、おどろく行員こういんをしりに、ふわふわとんで銀行ぎんこうをでてゆき
いまでは銅貨どうか補助貨幣ほじよかへいでありまして、本當ほんとう價値かちだけ重分量じゆうぶんりようをもつてをりませんけれども、むかし支那しななどでは、銅貨どうかおも貨幣かへいでありましたから、地金じがねおなじだけの價値かちがあつたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
こういうように、一も、とさずにうまくやれたら、ここにならべてある、外国がいこく切手きってでも貨幣かへいでも、また水晶すいしょう・さんご、なんでも、しいとおもうものをあげます。
日月ボール (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人ふたりは、それが貨幣かへいであって、それとおなじものが、かぞえることのできないほどたくさんにあって、世界せかい文明ぶんめいがゆきわたっている国々くにぐに流通りゅうつうしているということなどはりませんでした。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)