“切手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きつて33.3%
きって33.3%
ぎつて22.2%
きりはん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所そこかなかつた宗助そうすけは、まち角迄かどまでて、切手きつてと「敷島しきしま」をおなみせつて、郵便丈いうびんだけはすぐしたが、そのあしまたおなみちもどるのがなんだか不足ふそくだつたので
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わが輩も返事にきゅう躊躇ちゅうちょしていると、三銭切手きってを封入せる以上返事をうながす権利があると催促さいそくされたことも一、二度でない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
あれもお愛想あいさうさとわらつてるに、大底たいていにおしよ卷紙まきがみ二尋ふたひろいて二まい切手ぎつて大封おほふうじがお愛想あいさう出來できものかな、そしてひと赤坂以來あかさかから馴染なじみではないか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
切手きりはんや役料をさばいて、細い口錢を取つただけぢや、札差が千兩株と言はれる道理はねえ。あの豪勢な暮しの裏には、飛んだ罪も作つて居るだらうぢやないか」