“船切手”の読み方と例文
読み方割合
ふなぎって100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
啓之助は、かえってかんにふれた声をして、お米を突き放して起き上がりざま、ふところからつかみだした船切手ふなぎっての木札を、女の膝へ叩きつけた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分と仲間ちゅうげんとの便乗を頼みたいというだけで、阿波の家中かちゅうから貰ってきた船切手ふなぎっても所持しているとの話に、それなら明日の時刻までに、大川岸の船待小屋まで来あわせて下されば
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)