“船手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなて71.4%
ふなで28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船手ふなて奉行の手で、川口の舟を調べはじめたのは、中一日置いた二十一日の晩からである。城の兵備をてつしたのも二十一日である。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とにかく、蜂須賀の船手ふなての衆は、店にも大事な顧客とくいであるので、いやいやながらも顔をだした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おつつがなく帝を陸地くがじへお上げするまでは、岩松の党が、夜見ヶ浜から美保ヶ関の御前島へかけて幾十そうも船手ふなでを潜ませておりまする。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——呉の孫策、船手ふなでをそろえて、大江を押渡り、曹操と呼応して、これへ攻めよせてくるやに見えます!」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)