“ふなで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船出62.5%
舟出16.7%
船手8.3%
出帆4.2%
出港4.2%
発船4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩も水も真白な日当ひあたりの中を、あのわたしを渡って見ると、二十年の昔に変らず、船着ふなつきの岩も、船出ふなでの松も、たしかに覚えがありました。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それからあたらしいおわんのおふねに、あたらしいおはしのかいをえて、住吉すみよしはまから舟出ふなでをしました。おとうさんとおかあさんははまべまで見送みおくりにってくださいました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「——呉の孫策、船手ふなでをそろえて、大江を押渡り、曹操と呼応して、これへ攻めよせてくるやに見えます!」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくし世界せかい漫遊まんゆう目的もくてきをもつて、横濱よこはまみなと出帆ふなでしたのは、すで六年ろくねん以前いぜんことで、はじめ亞米利加アメリカわたり、それから大西洋たいせいよう荒浪あらなみ横斷よこぎつて歐羅巴エウロツパあそび、英吉利イギリス佛蘭西フランス
づ、わたくし世界せかい漫遊まんゆう目的もくてきで、横濱よこはまみなと出港ふなでしたことから、はじめ米國ベイこくわたり、それより歐羅巴エウロツパ諸國しよこく遍歴へんれきした次第しだい
「珠洲郡より発船ふなでして治布ちふかへりし時、長浜湾ながはまのうらてて、月光を仰ぎ見て作れる歌一首」という題詞と
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)